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社長コラム

カイイヌの品格 4

2024年7月 1日掲載

今日も一日が終わる。金曜、土曜の夜は「カーチョン」の険しい顔が緩むのだ。
原因は、取りも直さず「我々」のおかげだと言わねばならない。
そして、それは「カイネコ」族も含めた我々の「深謀遠慮」の一端である。
以下、心の声を文章にするがどうか内密にしてもらいたい。

そう、金曜、土曜ともに「ペット」番組がテレビで放送されるのである。
「赤ちゃんと動物とラーメンは数字(視聴率)を持ってる」
ピンクのカーディガンを肩に羽織ったTVマンでなくとも、我々は理解している。
ペットの可愛い仕草にカーチョンの目じりと口元が下がるのを実際に見ているからだ。
人間は我々を見て脳内麻薬を出すらしい。故に、この手の番組や
「今日のわんこ」などというミニコーナーがテレビの尺を埋め尽くす事になる。
これらは、人間にとってはストレス解消やリラックスをもたらすが、
我々にとっては「ハウツーもの」であり、ノンフィクションである。
「こうすれば、人間はペットに蕩けてしまうのだ」という実例を公共の電波に乗せて
全国の同胞へ伝えている、という事がお判りになるだろうか。
そして大事なことは、人間達が自主的に行っている、という事なのだ。
テレビの視聴率、自分たちの癒し、老後の楽しみ...という名実の下
彼らは一生懸命にこれらの番組を乱発させる。私達「カイイヌ、カイネコ」は
テレビを見て研究し、人間を「癒して」あげるだけ。
このような現象全体が日本人の「ゴシュジン」化に寄与しているという事に
つながっている。これが、我々の目的の一つである。
自ら手を汚す必要などないのだ。

ここに、驚くべき数字を提示しよう。
令和5年時点で、日本の15歳未満の「子供」の数は1435万人であるが
飼われている犬、猫の数は1591万頭となっている。
これが何を意味するのかは、次回に続くのだ。 
カーチョンの心の病は次回、解決するかもしれない(笑)。

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