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社長コラム

実録! 潜入捜査「ちはら台ラグビー場」 4. プロップというお仕事

2023年1月 1日掲載

双子男子の息子Rが「ちはら台ラグビー場」にて試合があるという事を、
もう一人の息子Kのタレコミによって知った我々夫婦。
Rにはバレないように、「犬の散歩に来た中年夫婦」を装い、ちはら台ラグビー場へ潜入したのですが...。 今回は最終回です。

さて、大きすぎる背中にはあまりにも小さな背番号「3」を付けていた息子のR。
その姿はどこかで見たことがあるなあ...。はて?どこだったかな?と
記憶のアルバムをめくると、彼の小学生4年生時代まで遡りました。

「それはまだ、双子がそろって少年野球チームに入っていたころ。
とある練習試合で相手チームのホームグラウンドへ赴いた時の事です。
試合前に相手チームがノックをしていました。
私はビデオをセットするためにバックネット裏に。
ふと前を見ると、相手チームの監督さんがあまりにも恰幅がよかったのです。
ノックをしながら見える背中についた背番号は、少年野球で監督を意味する「30」。
しかしながら、すべてにおいてビッグサイズな彼の背中についた30番は
まるで漢字にあてるふりがなのルビのように小さかったのです。」

自分の息子の背中を見て、よもやこんなことを思い出してしまうとは、7年前には
思いもつかなかったでしょう。
呆然としている私の足元では、おやつを欲しがる潜入捜査員NO.3ピカが私の
ジーパンの裾をあまがみしているのでした。

いざ試合が始まると、大きな背中の小さな背番号3は、相手とのスクラムの最前線で
がっちりぶつかり合うポジションでした。 プロップというポジションなのだそうです。
スクラムでは、とても重要なポジションなのだとか。日本代表でいうと、笑わない男
稲垣選手がプロップなのだそうですね。
体が大きくないといけないポジションだというのは、よく解りました。
息子Rは、前半戦で交代。ラグビーをよく知らない我々潜入調査チームはここで
調査を終了しました。 ただ、沢山の仲間と一生懸命にプレーする息子の姿は、
頼もしく、そして成長も実感したのでした。
ただ、願わくはベッドの中でお菓子や唐揚げを食べてほしくないなあ、と
振り向いた背中を見て感じた事も書かずにいられない父なのでした。

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