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社長コラム

実録! 潜入捜査「ちはら台ラグビー場」3.小さな背番号

2022年12月 1日掲載

双子男子の息子Rがちはら台ラグビー場にて試合があるという事を、もう一人の息子K
のタレコミによって知った我々夫婦。
Rにはバレないように、「犬の散歩に来た中年夫婦」を装い、ちはら台ラグビー場へ潜入したのですが、そこに広がっていた光景とは...。

さて、他校のマネージャーのTシャツに大書してあった「フォワードですが何か?」という言葉の意味がわからないままに、しばし「犬の散歩のふり」をしていた我々調査員チーム。
調査員No.3「ピカ」は手がかりを見つけるべく、公園内を隅々まで探すのですが、
なかなか調査は進展を見出せません。

そんな中、前の試合が終わり、とうとうRの通う高校の試合となりました。
ピッチでは、試合前の練習が始まります。
「誰がRだか、遠めだとわからないねえ」
我々夫婦のやり取りを聞いたか聞かずか、やにわにピカが走り出したのです。
犬ひもをひっぱり、たどり着いたフェンスの向こう側には
ガタイの良すぎる男達が肩を組んでいました。
これがスクラムというのはさすがに知ってはいましたが、
この人たちを総じて「フォワード」という事を
顧問の先生の発する声で調査員団は理解するのでした。

なるほど、ラグビーのハイライトであろう「走ってトライ」などとは
縁遠いながらも、黙って「縁の下の力持ち」
よろしくハードワークをこなす人たちの心の叫びが
「フォワードですが何か?」
という一語なのでありましょう。

そして、その中にひときわ強烈な違和感を発する男がいたわけです。
顔はヘッドギアに覆われて確認はできないが、
その男は背中でモノを語っておりました。
なぜならその男のナンバー「背番号 3」だけ、他のフォワードに比べて
やたらに小さかったのです。
正確には、番号が小さかったのではありません。 体が横に大きいために
背番号が小さく見えていたのです。 間違いなく、われらが愚息Rでした。
(続く)

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