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社長コラム

犬飼い談義(2)

2022年3月 1日掲載

ひょんなことから子犬を迎える事となりました河野一家。
「よちよち歩きで守ってあげたいかよわさ」という子犬のイメージは、
家に連れて帰った10秒後に見事に覆されました。

初めての犬飼いという事で
「まずはケージという名の檻にいれて1週間くらい環境に慣れさせるんですよ」
ペットショップの店員さんからのアドバイスに従い、リビングに作ったケージに
入れようとしたその寸隙を突いて、脱走したのです。

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4か月の間、ペットショップにて狭いかごの中の人生、いや犬生だった彼女(メスで
ございました)が初めて外に出た瞬間。もしかすると彼女の眼には外の景色はすべてが煌めいて、流れるように映っていたかもしれません。 彼女の頭の中に流れるのはもちろん映画「炎のランナー」のテーマ曲「ヴァンゲリス」であった事でしょう(笑)。

しかしながら、人間の目から見たその現場は全く異なるものでした。
低いうなり声をあげながら狂ったように走り回る姿は、「子犬」と言う言葉とは程遠い
存在。 その目に映るものはマット、シーツ、ティッシュ、文房具からビニール袋に
至るまで、すべてを食い散らかすと言わんばかりの暴虐ぶりに、あっという間に
「守ってあげるべきか弱い存在」のイメージは吹き飛んだのでございます。もちろん、人間側の脳裏に流れたBGMは、「シューベルト 魔王」であったのは言うまでもありません。

その後、あまりの速さにちびくろサンボでいう「バターになってしまう」ほどグルグル
テーブルの周りを旋回した後に、マットの上に大小両方をした我が家の魔王は
ようやく人間側に捕まり、犬と人間の共同生活が始まったのでした。
またコラムにも出てくるかもしれませんが、その時は笑って読み飛ばしてくださいね。

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