社長コラム
真夏の夜の夢3 悪夢ふたたび
2021年9月 1日掲載
9月になりました。オリンピックの話もせずに、20年以上前の私の夢の話をしています。
よろしければお付き合いを願います(笑)。
前日、奇妙な夢を見た私。ろうそくの揺らぎにひきつった顔を見せた社員の皆々は、蛍光灯の光の下でいつも通り仕事をしていました。 勤務中に車ですれ違った、豊四季の〇〇さんの奥さんも額に汗を光らせながら自転車を走らせていました。
「変な夢だったなあ...。」とどこか腑に落ちない思いを抱きながら、一日の業務を終えて
帰宅します。 昼間の熱は冷めることなく道路のアスファルトにとどまり、昨日よりも毒々しくネオンの赤を反射させるのでした。
主が帰ってきたアパートはあまりにも暑く、エアコンのスイッチを入れさせるのに十分な
ほどの不快指数です。 気が付けば奥の壁のほうから、ひんやりと涼しい風が吹いてくるのがわかりました。
「そういえば、昨日はあんまり寝た気がしなかったなあ...。」
そのまま、しばらくの時間の後、ふと気が付くと私は例のろうそくの揺らぐ会議室に
いるのです。
「!」
なんと、昨日の夢の続きを見ているのです。またしても、自分が夢を見ているという自覚と
金縛りで体が動かないことを理解しています。
柏市は恐怖に見舞われていました。
かさぶたにおおわれた伝染病の患者さんが、謎の死に見舞われ始めたからです。
その数は急激に増えて、町は恐怖のあまり人が出歩かなくなりました。
伝染経路も不明で、会社の社員達も家に帰れず会社に立て籠もるしか方法が
ないのです。
「初石の〇〇さんの息子さんがなくなったらしい」
「かさぶたもできてないのに、急になくなったらしい」
「病気が変化し始めたのではないか」
「これでは、誰が感染しているかわからないじゃないか!」
「この中にも、もう伝染っている奴もいるんじゃないか?!」
疑心暗鬼で充満した部屋に、ゆらゆらと灯るろうそく。
閉塞感でつぶされそうになった瞬間、目が覚めて悪夢から解放されたのです。
「なんだい、こりゃあ...。」
とてつもない倦怠感と疲労感が私を襲うのでした。
...さて夏は終わりますが、この話もう少し続きます。
ご辛抱をお願い申し上げます(汗)。