社長コラム
山陰旅行10 「松江城の人柱伝説」
2020年12月 1日掲載
山陰旅行のコラムも10話目に入りました。おそらく残す所(多分)2話。2泊3日で
コラムを1年続けるというこの厚かましさ! もうしばらくお付き合いをお願いいたします。
2日目の午後は、ホテルに近い松江城へと足を延ばしていきます。
国宝にも選ばれた5つのお城の1つ、松江城。天守閣も保存されて一番上まで足で登る
事ができました。 ところが、これがとてつもなく大変。「バリアフリー」という概念は
当時もちろんなかったでしょうが、でエレベーターが止まった震災時の高層マンションの住人の気分でした。良い眺めを得るためには、それ相応の苦労が要るんですね(汗)。
天守から見た下界は!辺りを巡る川、その奥には宍道湖が広がります。
"こんなにも水に恵まれた地域にこの高い城を建てるなんて、大変だったろう!"
それを物語るお話をやはり「小泉八雲」さんが遺しているんですね。
「人柱になった娘」というお話は、松江城の天守閣を建てる時の悲しい言い伝えが基になっています。 石垣がどうしても崩れてしまう事に困った殿様は、無事完成する事を
祈願して、二の丸で老若男女を集めて盆踊りをさせます。 その中で美声美貌の女子を
一人選んで、
生き埋めにして、その上に天守を造った...。
それからのち、城下で盆踊りをすると、天守閣が揺れるという怪奇現象が起きるため、
松江城の城下では盆踊りをしない...。
という救いのないお話なんだそうです。
調べてみると、松江城下では実際に今も盆踊りはしていないそうで
言い伝えが現実と隣り合わせという、「神話の国」ならではのエピソードとして
紹介させていただきました。
さてさて、すっかり怪談めいたコラムになってしまいました。 どうしてか?
そう、次回は「水木しげる記念館」の話になるからです(笑)。
続く